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KADOKAWA、サイバー攻撃で特損20億円計上も「ELDEN RING」の好調が業績を支える

KADOKAWAが2024年8月14日に発表した、大規模サイバー攻撃による業績影響が大きな話題となっています。同社が提供する「ニコニコ」関連サービスや出版事業に甚大な影響を及ぼした今回の攻撃。しかし、KADOKAWAは一方で、人気ゲーム「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」の成功により、全体としての業績を堅持しています。この記事では、KADOKAWAサイバー攻撃による影響と、同社の業績を支えるポジティブな要因について詳しく解説します。

サイバー攻撃の影響で特別損失20億円計上

KADOKAWAは、2024年6月にハッカー集団からのサイバー攻撃を受け、出版事業や「ニコニコ」関連サービスに多大な被害を受けました。出版事業では、被害拡大を防ぐために関連サーバをシャットダウンせざるを得ず、物流システムが一時停止。この結果、出版物の出荷に遅れが生じるなど、広範な影響が出ました。

これらの影響により、KADOKAWAは2025年3月期第1四半期連結累計期間で特別損失20億円を計上。さらに、同期間での営業売上は26億円、営業利益は19億円の減少が発生しました。通期予想では、売上高の減少影響が84億円、営業利益の減少影響が64億円、特別損失は36億円に達すると見込まれています。

「ELDEN RING」が業績を支える光明に

一方で、KADOKAWAのゲーム事業は、6月に発売された「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」の影響で好調に推移しています。この成功は、サイバー攻撃による損失を一部相殺し、同社の業績を支える重要な要因となっています。

また、サイバー攻撃の影響を受けなかった電子書籍事業やアニメ・実写映像事業も、売上高と営業利益が予想を上回り、同社全体の業績を下支えしました。この結果、KADOKAWAは25年3月期通期連結業績予想において、売上高は期初見通しを維持し、営業利益や経常利益、純利益についても修正を行いましたが、大きな打撃を回避する見通しです。

KADOKAWAの今後に期待

KADOKAWAが受けたサイバー攻撃の影響は深刻ですが、それを乗り越えるべく、同社は多角的な事業展開でリスクを分散させています。特に「ELDEN RING」などのゲーム事業の好調が、サイバー攻撃による損失を補い、同社の将来に対する期待を高めています。

このような逆境の中で、KADOKAWAがどのようにして再び成長軌道に乗るのか、その行方は業界全体の注目を集めています。ファンや投資家にとっても、今後の動向を見守るべき重要な局面が続くことでしょう。