がんのステージ4と診断されながらも、森永卓郎さんは「いま絶好調。死ぬ気がしない」と語ります。その理由の一つは、好きなものを好きなだけ食べるという“自由な食生活”にあるのかもしれません。この記事では、森永さんの食生活と、その背景にある健康観について深掘りし、がん治療中でも充実した生活を送るためのヒントをお届けします。
ステージ4のがん患者でも「好きなものを食べる」選択肢
通常、がん患者の食事といえば、控えめな食事や消化に良いものが推奨されることが多いです。しかし森永さんは、「好きなものを好きなだけ食べる」というスタイルを貫いています。彼は、毎日のようにヨーグルトや脂っこい肉、カレーライス、ケーキなどの食べたいものを自由に食べ、日々を楽しんでいるそうです。
「食べられるうちに食べたいものを食べる」という考え方は、終末期のがん患者が心身ともに満たされるための選択肢として見逃せません。森永さんは、「やりたい放題やって自由に生きることで寿命が短くなる可能性もある」とも語り、あくまで自己責任での実践であることを強調しています。
“ヨーグルト毎日”で免疫力をサポート
森永さんが毎日欠かさず食べているものの一つに「ヨーグルト」があります。彼は、様々な種類のヨーグルトを日替わりで食べることで、腸内環境を整え、免疫力を高めることを意識しています。実際、ヨーグルトには腸内細菌のバランスを整えるだけでなく、ナチュラルキラー(NK)細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化する効果があるとされています。NK細胞は、がん細胞を殺す役割も果たすため、毎日のヨーグルトが健康を支えているのかもしれません。
森永さんが実践する「毎日違うヨーグルトを食べる」という工夫も注目ポイントです。これは、ヨーグルトごとに含まれる菌が異なるため、様々な菌を摂取することで腸内環境がより多様化し、健康効果が増すと考えられています。
“肉ファースト”で体力維持とカロリー確保
また、森永さんは脂っこい肉を積極的に食べています。高齢者医療の専門家である和田秀樹医師も、シニア世代にとって「肉ファースト」が大切だと支持しています。高齢になると免疫力が落ちがちで、がんになるとカロリーの消費が激しく、体重が減少しやすくなります。体力と免疫力を維持するためには、しっかりカロリーを摂ることが重要です。
和田医師も「高齢になれば野菜よりも肉を優先して食べるべき」とし、ベジファーストよりも「肉ファースト」を提唱しています。特にがん患者の場合、体力が落ちると病状が悪化しやすくなるため、好きな食べ物で体力を支えることが理に適っていると言えます。
塩分やカロリーの不足を恐れない自由な食生活
森永さんの生き方は、「健康=控えめな食事」という常識に一石を投じるものです。年齢を重ねた人にとって、塩分やカロリーの制限が必ずしも良いとは限りません。研究によれば、塩分摂取量が低すぎると死亡リスクが高まるというデータもあります。コレステロールも過剰に制限すると免疫力が低下し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
森永さんの自由な食生活は、がん患者やシニアの健康観を見直すきっかけとなるかもしれません。栄養素にこだわりすぎず、好きなものを楽しむことで、心身ともに満たされる選択があるということです。
まとめ:自分の命をどう生きるか—森永さんから学ぶ生き方
がんステージ4の診断を受けた森永卓郎さんが実践する「好きなものを好きなだけ食べる」という生き方には、大きな勇気と自分らしさが込められています。これまで、森永さんからは経済やお金の知識を学んできた人も多いですが、今度は「生きるための知恵」や「自由な生き方」を学べるのではないでしょうか。
がんや加齢で健康が気になる人にとって、森永さんのように「好きなものを楽しむ」ことが、免疫力の向上や体力維持につながるヒントになるかもしれません。健康を支えるのは、カロリーや栄養だけではなく、自分らしく生きる楽しさでもあることを、森永さんの姿から感じ取ることができます。