2024年1月7日、日テレ系『ザ！世界仰天ニュース4時間SP』が放送され、多くの視聴者がその「編集の妙」に注目しました。女性との9000万円トラブルが報じられた中居正広の出演シーンがすべてカットされ、MCが“不在”のまま4時間の放送が成り立つという異例の事態に業界内外から驚きの声が上がっています。
中居正広出演シーンが“完全カット”された異例の編集対応
「適切な対応」の名のもとに
トラブルが報じられた中居正広について、日テレは放送前日に「出演シーンをすべてカットする」と発表。この対応について、中居本人からも「それで構わない」との同意があったとされています。番組では中居の姿どころか、声やリアクションまで徹底して排除されました。
画面を縦に分割して対応
特に注目されたのは、中居の不在を感じさせない編集技術でした。MCを務めていた笑福亭鶴瓶の姿だけを残すために、画面を縦に分割するという高度な編集手法が用いられました。また、中居の声が被っているシーンは、巧妙な音声処理で「なかったこと」にされており、これには業界内からも「ここまで徹底的にやるとは」「技術力の高さに感動した」と絶賛の声が上がっています。
豪華ゲスト陣の存在感でカバー
この回にはヒロミ、小泉孝太郎、指原莉乃、3時のヒロインなど13名ものゲストが出演。彼らのトークやリアクションが番組を支える形となり、視聴者には「MC不在」という違和感を最小限に抑えた形で届けられました。
視聴者と業界関係者の反応
高視聴率を記録
番組の世帯視聴率は12.0%、個人視聴率は7.4%と、特番として十分な結果を収めました。視聴者の中には「中居の出演部分がどう処理されているか気になって見た」という人も多く、「編集の妙技」に感嘆する声もありました。
「不在感」を巡る議論
一方で、「MCの鶴瓶までもらい事故状態になった」との指摘も。特に、阪神・淡路大震災を振り返る感動的なVTRにおいても鶴瓶の姿が減少しており、ネットでは「鶴瓶さんの存在感がもっと欲しかった」という意見も見られました。
テレビ業界に広がる影響と今後の展望
編集技術の進化が注目を集める
今回の『仰天ニュース』の対応は、テレビ業界に新たな編集基準を提示しました。不祥事により出演者をカットする場合でも、巧妙な編集技術で番組のクオリティを維持できることを証明した形です。これにより、他局でも類似の対応が可能になるのではとの声も。
「ひな壇型」番組の課題
過去の事例では、ひな壇に座る出演者のカット対応が問題になることが多々ありました。中央に座る出演者がカット対象になると、不自然な画面処理や放送延期が避けられないケースが多かったためです。今回のような「MC不在」の形で4時間の放送を成立させた日テレの編集技術は、業界内でも異例の快挙とされています。
中居正広の今後
中居の冠番組『だれかtoなかい』（フジテレビ系）や『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』（TBS系）は休止や放送延期が続いています。さらに、収録済みの『ザ！世界仰天ニュース』次回以降の対応も未定であり、レギュラー番組の継続が難しい状況にあります。
まとめ: テレビ界に残る爪痕と新たな課題
今回の日テレ『仰天ニュース』の編集対応は、テレビ業界に新たな基準をもたらしました。一方で、中居正広を取り巻くトラブルの影響は、業界全体に波及しており、各局の対応が注目されています。
今後、中居がどのような形で公の場に戻るのか、そしてテレビ業界が不祥事にどう向き合っていくのか。その動向は、視聴者やスポンサーの信頼回復にも直結する大きな課題となるでしょう。
