徒然なる書き綴り

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「Fラン大学」には行くな!堀江貴文が警鐘を鳴らす、学歴の価値と未来の生き方

かつては「学歴こそが人生の成功を決める」と信じられてきた。しかし、AI時代の到来と社会構造の変化によって、その常識が大きく揺らいでいる。実業家・堀江貴文氏(ホリエモン)は、「大金を払ってFラン大学に行くのは、時間とお金の無駄どころか、自分の価値を下げる行為だ」と警鐘を鳴らしている。では、なぜFラン大学は「行ってはいけない場所」なのか?


「大卒」の価値は急速に低下している

かつて大学は「選ばれし者だけが入る高度な学問機関」だった。しかし、今では大学全入時代を迎え、希望すれば誰でも大学に進学できるようになった。その結果、大卒という肩書きの価値は大きく低下している。

特に近年では、大卒よりも「即戦力」「スキル」を重視する企業が増えている。例えば、2024年3月時点で 高卒の求人倍率は3.98倍 と、バブル期を超える過去最高を記録している。企業側も「学歴」よりも「実務経験」「技術力」「コミュニケーション能力」を重要視するようになってきた。


「生涯年収が高い」は過去の話…AIがホワイトカラーの仕事を奪う

よく「大卒の方が生涯年収が高い」と言われるが、これは過去のデータに基づくものだ。実際、労働政策研究・研修機構の調査では次のような統計が出ている。

  • 男性の生涯年収
    • 高校卒業 2億500万円
    • 大学・大学院卒業 2億6190万円
  • 女性の生涯年収
    • 高校卒業 1億4960万円
    • 大学・大学院卒業 2億1240万円

確かに大卒の方が年収は高いように見える。しかし、このデータは 「過去の平均」 であり、AI技術の進化によってホワイトカラーの仕事が次々と淘汰される時代においては、この差が縮まる可能性が高い。特に、ChatGPTのような 生成AIが事務職の仕事を代替 していく現実を考えれば、大学に高額な学費を払ってまで進学するメリットがあるのか疑問だ。


わざわざ大学に行かなくても学べる時代

さらに、今ではスタンフォード大学やMITといった世界トップレベルの大学が オンラインで無料講義を公開 している。本当に学ぶ意欲があれば、わざわざ高額な授業料を払って大学に行く必要はない。

また、文系学部の多くは 「指定された教科書を読むだけ」 という授業内容になっており、教授の講義を受けること自体が必須ではない。実際に「大学での授業は自習の方が効率的だ」と感じる学生も少なくない。


最悪の選択肢「Fラン大学」に行く意味はあるのか?

特に堀江氏が強く批判しているのが 「Fラン大学」の存在意義 だ。Fラン大学とは 「偏差値35以下」または「偏差値が算出できないほど低い大学」 を指し、一部の大学では 「be動詞の使い方」「分数の計算」 など、 中学生レベルの授業 を行っているという。

Fラン大学の問題点は以下の通りだ。

  1. 学費を払っても何も得られない

    • 偏差値が低いため、大学で高度な学問を学ぶ環境が整っていない。
    • 一部の大学では「出席するだけで単位が取れる」授業も存在する。
  2. 就職市場での評価が低い

    • 採用担当者は「学力不足」「基礎能力不足」と見なすことが多い。
    • 大企業ではFラン大卒を門前払いするケースもある。
  3. 多額の奨学金(借金)を背負うリスク

    • Fラン大卒の多くは 奨学金(実質的な借金)を利用して進学 している。
    • しかし、卒業後の就職先は低賃金労働が中心で、返済が困難になるケースが多い。

「Fラン大学」は社会に必要ない? 進む大学の淘汰

実際、日本の私立大学の数は 2023年時点で622校 にも及ぶ。一方で、 18歳人口のピーク(1992年)以降、生徒数は減少の一途をたどっている。このミスマッチを埋めるために、偏差値を大幅に下げて定員確保を図る大学が増えた結果、「Fラン大学」が量産されてしまった。

しかし、すでに 567法人のうち101法人が経営難に陥っている ことが報じられており(2024年5月20日日本経済新聞)、今後 統廃合が進むのは確実 だ。もはや 「Fラン大学」という概念自体が消滅する可能性も高い


「Fラン大学」は文部科学省既得権益の象徴

堀江氏は 「Fラン大学は学生を食い物にしているだけだ」 とも指摘する。実際、文部科学省天下り先となっている大学もあり、大学数を適正に管理せず、補助金を受けながら存続させてきた構図 がある。

2017年の 文部科学省天下り問題」 では、多くの文科省官僚が利害関係のある大学に天下りしていることが発覚。「大学を減らすべき」と分かっていながら、利権を守るために増やし続けた」 という指摘もある。


結論:「Fラン大学には行くな!」

「大学は行けばいいというものではない」。堀江氏が強調するように、Fラン大学に進学することで得られるものは何もない。むしろ 4年間という貴重な時間を失い、多額の借金を背負い、将来の選択肢を狭めるリスクがある

大学進学を考えている人は、「本当に大学に行く必要があるのか?」を今一度見直し、選択すべきだ。 スキルを身につける道もあるし、実践的な経験を積む方法はいくらでもある。ただ学歴を得るためだけにFラン大学に行くのは、もはや時代遅れの選択肢でしかない。