かつて国民的アイドルグループSMAPのメンバーとして活躍し、ソロ転向後も司会者やタレントとして第一線を走り続けてきた中居正広(52)。しかし、フジテレビの女性社員との「9000万円トラブル」をめぐる報道が波紋を広げ、現在は芸能活動休止どころか、引退の危機に直面している。さらに、10億円を超えるとされる違約金問題が追い打ちをかけている。
性加害トラブルが引き金に――揺れる芸能界の地位
2023年の会食で起きた女性とのトラブルが「9000万円の解決金」に発展した件について、中居の代理人弁護士は「トラブルがあったことは事実」と認めた。これにより、性加害への関与を事実上認めたと解釈され、中居の評判は急落。テレビ局やスポンサーは対応に追われている。
特に注目を集めたのは公式サイトでの声明文。中居は「今後の芸能活動に支障なく続けられることになりました」とコメントしたが、この発言は視聴者やスポンサーの信頼を置き去りにするものとなり、業界内外で批判を浴びた。
レギュラー番組全滅、スポンサーからも見放される
現在、中居が出演していた主なレギュラー番組5本(TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「THE MC3」、テレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」、フジテレビ系「だれかtoなかい」、日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」)はすべて休止や打ち切りの方向で調整が進んでいる。
さらに、中居が出演していたCMも次々に放送を停止。ソフトバンクはじめ主要スポンサーが契約違反を理由に違約金請求を検討しているという。
「違約金10億円」――芸能界からの退場とともに訪れる経済的危機
広告代理店関係者によれば、CMや番組契約違反により中居に請求される違約金は「10億円以上は確実」とされている。特にソフトバンクが激怒しているとされ、訴訟に発展する可能性もある。
中居自身は長年の成功で築き上げた財産を持つものの、今回の件で莫大な額を失うことは避けられない状況にある。かつて「貯金が趣味」と語っていた中居だが、すべてを吐き出す事態になるかもしれない。
雲隠れ生活と芸能界引退の可能性
現在、中居は自身が所有するマンションや都内ホテルを転々とし、マスコミから身を隠しているとされる。一方で、業界関係者の間では「活動休止ではなく、実質的に芸能界引退となるのでは」という見方が広がっている。
ファンとスポンサーが失った信頼
中居の声明は、ファンやスポンサーの信頼を回復するどころか、さらなる反感を買った。長年愛されてきた国民的司会者としての地位を、今回の騒動で失いつつある。
視聴者の中には「中居がいない番組は観る気がしない」という声もある一方で、「責任を取るべきだ」とする意見も根強い。
今後の展望――「失地回復」は可能なのか
テレビ局やスポンサーとのトラブルが収束する気配はなく、現在のところ中居の復帰は極めて困難な情勢だ。一部では、「芸能界に復帰するには、記者会見で真摯な謝罪と説明を行うしかない」とする声もある。
一時代を築いたスターの転落劇は、視聴者や業界にとっても衝撃的なものとなっている。果たして中居はこの状況を乗り越えることができるのか、それとも芸能界から姿を消すのか――。その動向が注目される。