小説の書き綴り

短編小説、雑学、ニュース記事などを雑記に書き綴ります。

芋の思い出

 

 

今週のお題「芋」

 

秋の風が心地よく吹く中、私たち家族は畑へと足を運んだ。
目的は一つ、今年も美味しい芋を掘り上げること。
私の祖父が畑を耕し、毎年私たち家族で芋掘りを楽しんでいた。

畑に到着すると、幼い頃の記憶が蘇ってくる。
小さな手で土を掘り返し、大きな芋を見つけたときの喜びや、家族との楽しい会話。
それらの思い出が、畑の土の中から香る芳醇な匂いとともに私の心を包み込んだ。

祖父は、「今年もいい芋が採れそうだ」と笑顔で言いながら、私たちに掘り方を教えてくれた。
一つ一つの芋は、畑の中でたくさんの時間をかけて育てられた宝物のよう。

太陽が沈みかける頃、私たちの手にはたくさんの芋が収穫されていた。
家に帰り、祖母が芋を使って作った芋煮や芋ケーキは、特別な味がして心を満たしてくれた。

芋はただの食材ではない。
それは、家族の絆や思い出、そして温かさを感じることができる宝物だった。

この日も、芋を通じて家族の絆を感じることができた。
そして、次の年もまた、家族で芋掘りを楽しむことを心待ちにしている。