2024年7月、私たちは新型コロナウイルスの第11波に直面しています。今回の流行を引き起こしているのは、オミクロン株から派生した新たな変異株「KP.3」です。この変異株は感染力が非常に強く、喉の痛みや発熱などの症状を引き起こします。
現在の感染状況
東京都が発表したデータによると、7月15日から21日の1週間で1医療機関あたりのコロナ患者数は「8.50人」と、前週の「7.56人」から約12%増加しました。全国的にも感染者数は増加傾向にあり、7月14日までの1週間で5万5072人が感染しました。
「KP.3」変異株の特徴
「KP.3」変異株は、オミクロン株から派生した新たな変異株で、感染力が非常に強いとされています。主な症状としては、喉の痛みや発熱が挙げられます。この変異株の広がりにより、発熱外来は患者で溢れ返り、病院の待合室は非常に混雑しています。
地域別の感染状況
感染者数が特に多い地域として、鹿児島県が挙げられます。次いで佐賀県など九州の6県が上位10位に入っています。これらの地域では、特に感染が急増しており、注意が必要です。
医薬品の不足
「KP.3」変異株の感染拡大に加え、手足口病などの流行もあり、都内の薬局では咳止めなど一部の薬が不足しています。特に、喉の炎症を抑える薬が不足しており、ジェネリック薬も手に入りにくい状況です。
診察と治療費用
東京都内でコロナ陽性と診断された場合、保険適用で抗原検査と診察代あわせて2240円程度がかかります。処方される薬も一般的な風邪薬が中心で、薬局での費用は770円ほどです。ただし、薬の不足により希望する薬が手に入らないケースも増えています。
結論
新型コロナウイルスの第11波は、感染力の強い「KP.3」変異株によって引き起こされています。感染者数は全国的に増加しており、特に九州地方での感染拡大が顕著です。また、医薬品の不足も問題となっており、適切な治療を受けるためには早めの対応が必要です。引き続き、感染対策を徹底し、必要な場合は早めに医療機関を受診することが重要です。