二人の若い芸術家、レオンとマリアは、田舎の美術学校で出会った。
美術学校は古びた洋館で、彼らは共にクレパスを使って情熱的に創作活動に励んでいた。
ある晴れた日、レオンはマリアに誘われ、彼女の隠れた場所である湖畔の小屋へ向かった。
クレパスを持ちながら、彼らは湖畔で絵を描くことにした。
マリアは鮮やかな青と緑で水面を表現し、レオンは夕日を背景に木々のシルエットを描いた。
湖畔で過ごす時間が経つにつれ、彼らの絵は徐々にお互いに向かって描かれるようになった。
彼らはお互いの作品に惹かれ合い、同時に互いの心にも火が灯っていくことに気付かなかった。
ある日、レオンはマリアが描いた一枚の絵に目が止まった。
それはクレパスで描かれたレオン自身の肖像画で、その瞳には彼女の想いが込められていた。
彼は驚いたが、同時にマリアへの気持ちが確信へと変わった。
彼は彼女に、彼の心の中で燃え上がる想いを伝えるために、クレパスでマリアの肖像画を描くことを決心した。
夜な夜な練習し、彼女が眠る間もクレパスの色を重ねていった。
遂に完成した作品を手に、レオンはマリアのもとへ向かった。
彼女にプレゼントしたその絵には、彼の愛情があふれる色彩で表現されていた。
マリアは涙を流しながら、レオンと抱き合い、ふたりの心は完全にひとつになった。
彼らは湖畔の小屋で一緒に過ごす日々を送り、クレパスを使って互いの愛を永遠に刻んだ。
そして、遠くない未来、ふたりは美術学校を卒業し、新しい人生の幕開けとともに結ばれることを誓い合った。